Life2.0
「Web2.0」時代到来の背景には、生活者自身の気づきや態度変容があるはず。 それを「Life2.0」と捉えて、いろいろな事象を考えていくblogです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「ウェブ進化論」を読むその3...第五章:オープンソース現象とマス・コラボレーション
さてさて、『ウェブ進化論』“各章についての詳細な書評(?)シリーズ”の続きです。
発売前書評はこちら
序章と第一章についてはこちら
第二章から第四章についてはこちら
というか、もうすっかり、馬鹿売れのようで、大型の新聞広告企画も進んでいるようですし、書評のタイミングをちょっと逸した感がありますw
でも、前向きに捉えれば、これからまだまだ売れるので、このくらいゆっくりの方が、第二版以降の読者の方々に、自分の書評を読んでもらえるかも?
とにかく、この良書を読んでの自分なりの解釈を読み進めていきます。


今回は、
第五章:オープンソース現象とマス・コラボレーション
です。

この章は、まさに上記2つの要素から成る現象のダイナミズムを描いているわけですが、いくつか重要なキーワードが出てきていると思うので、それを(自分なりに)追いかけていきます。 まずは、



「検索エンジンに引っかかってこない情報はこの世に存在しないのと同じですよ」


という言葉。このフレーズを念頭に、先を読み進めていきます。
「検索エンジンに引っかかる」=情報がタグ付けされていて、且つオープンな状態である。
この事の意義について、色んな例が出されています。

まずは、wikipedia
もはや誰もが知っている百科事典ですが、その信頼性については、様々な議論があります。
『ウェブ進化論』では、
「自由に編集できる状態は、全体の総意を表しており、それがイコール『事実』だ」
というスタンスをとっている(と思います。意訳。)
それを、2つの実験の事例を以って、説明している、と自分は感じました。
(直接は書かれていませんが。あくまで、そう文脈を読める、ということです。)

※『事実』というか、それが『全体知』(の結果)だということですね。
※で。全体知は、全体が多くて、善意に溢れているほど、精度が上がる、ということです。


また、その事例の中で、特に象徴的なのは、

スペルミスや事実誤認に溢れたウィキペディアについての七〇九語からなる文章をまず書き、ウィキペディア上にアップした。そしてその文章を勝手に修正し、最後はエスクワイア誌の記事らしい文章に仕上げることを、ウィキペディア・コミュニティに求めた。


というお祭り的実験です。
まさに、共創のダイナミズムに他ならず、読んでいて気持ちの良い例です。
今後(も)、実際に、このようなアプローチで、何らかのコンテンツが創られることを予想します。
※広義に捉えれば、電車男なんかそうかも。でも微妙ですけどね。。。


そして、もう1つの「検索エンジンに引っかかることの意義」として、SNSがあります。
『ウェブ進化論』としては、SNSは、
「『個』を集積することで、『全体』価値を創出できる」
可能性がある事例として、取り上げられていますが、個人的には、上記の
「検索エンジンに引っかかってこない情報はこの世に存在しないのと同じですよ」
に関連させて読みたいです。

というのも、
mixiやGREEなどのSNSの「全体価値」として、
「人間検索」
を挙げているからです。
「人間検索」というのは、Googleで引っかかるWebページが、そのまま人間になったものと想像するのが、分かりやすいと思います。
つまり、
「検索されない人は、この世に存在しないのと同じ」
なのです。
いやー恐ろしいですねーw

著者の梅田さんは、
「まだSNSは1.0的なサービスである。(だから人間検索はまだまだこれから)」
というスタンスをとっておりますが、現状でも十分にその色合いは、既存のSNSにあると思います。
というのも、前回も書き、また今後1つのエントリとして書きたいのが、
「Web2.0は見える化(可視化)である。」
ということなのですが、すでに、SNSはこれを達成しつつあるように思えるからです。


話しを戻して。
だから、人は、SNSに(オーバーに言うと半ば強迫観念をもって)登録するのですよ。

なので、mixiは、指数関数的に上向きスパイラルを描きます。
(※mixiの会員数の増加については、別途、エントリ投稿予定です。)


さて、そして、その2つの例
・wikipedia
・SNS
のような事例の結果として、「マスコラボレーション」が産まれます。
それは、「不特定多数の意志」という巨大な力です。
・不特定多数が決めた(認めた)事実
であり、
・不特定多数が決めた人間評価
です。
まさに、
「集積された『個』による、『全体』としての価値」であり、
それは、即ち、新たな「マス」(の形成の仕方)なのだと思います。


※また、「集積されない『個』は、『全体』の価値の恩恵に与れない(与りづらい)」
という構図も出てくることが予想されます。
「情報を発信しないところに情報は集まらない」というのに似てるかも。


そして、(情報の不均一性・不当なヒエラルキー・既得権益で支えられている)既存のマスと、
その新たな「マス」が
同時並列的に存在し、相乗効果をあげていく可能性が十分にあると思います。

※既存のマスを否定しているわけではありません。
今後、当分(というかもしかしたら永遠かも知れません)残っていくものですし、人は、ある領域は縛られる必要もあるとも考えています。


・・・
さてさて、
マーケティング担当者としては、そのカケハシをどうデザインするか?
が今後面白い分野になってくると思います。

そのことについても、次章以降、また触れていきたいです。
(というか、この本全体の感想を書く時の大きなテーマに関わってくることです。早く次章以降も書かないとw)
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
おぉっ!りょうくんだ!!
ご無沙汰~!
元気にしてる?!
せこちゃんのブログのコメントから飛んできました
てか、ブログの内容が私には難しすぎて意味不明なんだけどこれからも見に来ます(笑)
2006/03/07 (火) 16:25:53 | URL | tomo #-[ 編集]
どもー。
tomo様
ごぶさた!コメントありがとう。
・・・なるべく分かりやすく書こうと心がけているんだけど、どーしてもね(爆)。
これからも読んで、素直な感想を書いてくれたら、嬉しいな。

近い内、また飲みましょう。
2006/03/10 (金) 11:29:04 | URL | うめ #-[ 編集]
 私は、ウエブ進化論を読んでオープンソース現象を実践したくなり、初めてブログを立ち上げました。“ITを活用してのより良い未来社会モデルの創造”というテーマで、オープンソース現象を誘発するための内容を、ブログ(http://d.hatena.ne.jp/futureeye/)に記載しています。
 より良い未来社会モデルの創造のためには、先ず、良い点悪い点を問わず未来社会を予測する要あり、この未来社会の予測にウエブ進化論がたいへん役に立ちました。未来社会を予測するためには、先ず、オープンソース現象、ロングテール市場化現象、マスコラボレーション現象、不特定多数情報発信(共有化)現象等が、発生するようになったとどのつまりの原因を解明する要ありました。今回は、オープンソース現象に的を絞って、その発生原因を考察してみましたので、その内容を投稿します。
 (1) 時間と労力を注込む対象が稼ぎ(本業)以外の分野にシフト
 ある程度経済的に豊になりかつ時間的余裕も出てきた不特定多数無限大が次に求めるものとして、“経済的豊さ以外の分野”に目を向けるようになったのが、1つの原因だろうと思います。この“経済的豊さ以外の分野”とは、例えば、ボランティア活動を通しての社会とのつながりや生き甲斐の追求、趣味への没頭、宗教団体への加入等が考えられ、これらに加えて、ブログ、SNSが台頭してきたと思われます。これらの“経済的豊さ以外の分野”を総括すれば、「幸福を追求できる分野」、「幸福感を味わえる分野」となるのではないかと、考えています。
 もしこの仮説が正しければ、不特定多数無限大にとってオープンソース現象の原動力になるものとは、オープンソース現象への貢献の見返りとして得られる幸福感や満足感ということになります。
 (2) 知識連鎖環境の整備
 ウエブ進化論にも記載されていたように、IT革命によって不特定多数無限大の知恵と知識が互いに連鎖して集合知となる環境が整ったのがもう1つの原因と思われます。不特定多数無限大の知恵と知識の連鎖に障害となっていた、地理的距離、時間、コストの障壁が、IT革命のおかげでなくなりました。
 (3) 結論
 “経済的豊さ以外の分野”に目を向ける傾向は、世界的大戦争等でも起こらない限り、なくならないと思います。その結果、今後発展する産業として、経済的豊さ以外の「幸福提供サービス」が考えられます。
2006/11/23 (木) 11:08:58 | URL | futureeye #-[ 編集]
futureeye様
コメントありがとうございます。
・・・私にはちょっと難しい部分もありましたが、恐らく、梅田望夫さんがよくご自身のブログでも仰っている「optimism」と相通ずるご指摘かと想像されます。
ありがとうございました。
2006/11/26 (日) 23:58:46 | URL | うめ #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 Life2.0 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。