Life2.0
「Web2.0」時代到来の背景には、生活者自身の気づきや態度変容があるはず。 それを「Life2.0」と捉えて、いろいろな事象を考えていくblogです。
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2008年のテーマは「dissilient」...新旧スキームを再構築する力
dissilient
(熟した実が自然に割れて種がばら撒かれるように)弾け飛んだ

何の予感もなく突然世界が弾けて割れるんです。時間や光やそういうものがdissilientするんです。一瞬にして。
(村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス(下)』)



新年あけましておめでとうございます。


昨年は大変お世話になりました。
振り返れば、「偽」の漢字に象徴されるように暗い部分が
明るみになる一方で、「ニコニコ動画」のような在野の才能を
世に送り出す新たなサービスが話題になる・・・

そんな、成熟しきった「旧」と、未来への芽を出した「新」が、
慌しく入り乱れる一年でした。

自分にとっても、成果の積み重ねと、次へのステップの準備を
兼ねた、“橋渡し的な存在”の年だった印象があります。


今年は成熟した難題とぶつかりながら何かひとつdissilient
させたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。



・・・という文面の年賀状でした、今年は。
てなわけで、今年のテーマは

dissilient

です。
ちょっと抽象的なワードになってしまったのですが、
その補足の意味も兼ねて、ここではもう少し掘り下げて書いてみます。

昨年のテーマは、
共有体験。
(「共有体験」を実現するフレームの再構築。)
でしたが、
個人的に言えば、「共有体験」については、
昨年は「ニコニコ動画」の独壇場だったな、
という印象です。
※地味ではありますが、「Twitter」の登場も挙げておきます。
※「共有体験」については、ここここをご参照ください。



(正確には2006年12月からのサービスですが)
昨年春から、こと話題には事欠かなかったニコニコ動画ですが、
ここで改めて、ふたつの側面について指摘しておきます。

ひとつは、
「ニコニコ動画が『生み出したもの』」
です。

様々な話題の作品と、それに伴ったムーブメントを
作り出し続けてきました。
ねこ鍋、初音ミクなんてところが最もメジャーでしょうか。
※アニメ、ゲーム関連では勿論たくさんあるw


で、もうひとつは、
「ニコニコ動画の『事業構造』」
です。

ここでも書きましたが、
基本的にはBtoCのビジネスを目指しているように見え、
実際、プレミアム会員の伸びは順調なようです。
ただし、
ひとつ目に挙げた
『生み出したもの』をキチンと利益化できているでしょうか?

ねこ鍋は理想的な形ではありましたが単発で終わっています。
初音ミクでは早速「着うた」が問題になりました。
※共同声明が出て、落ち着きは見せています。
また基本的に著作権関連の問題は残ったままです。
※JASRACへの支払いは検討中です。


さて、以上ふたつの事について書きましたが、
他のWebサービスについても共通して言えることだと考えます。

たとえば、昨年、爆発的に流行った「脳内メーカー」は、
「サイト内広告」以外で利益を出しているでしょうか?
※類似コンテンツ開発などで利益化している可能性はあるかもです。

mixiと連携してうまくいったマスコンテンツはあったでしょうか?
※おもいっきりテレビなどのように「引用」されることはありますが。


つまり、
Webで高まっている熱量を、マスで発散できないままなのです。
そのため、Web単体で利益を創出せざるを得ない構造となっており、
どうしても「広告」「課金」モデルに頼る構造になっています。

ひとつの情報コンテンツとして捉えられず、
WebはWeb、マスはマス、という概念が、まだどうしてもあるように
思えます。

どうしても、
昔ながらの「マス」のスキームと、
新しく出てきた「Web」のスキームは、
対立してしまうようです。


ただし、予兆はあります。

例えば、「小島よしお」や「恋空」は、
「Web」や「モバイル」がなければムーブメントにならなかったでしょう。
(もちろん、マスの強大な力もあって、です。)

また、悪い例ですが、「テラ豚丼」などでは、
Web上に出た1点の情報が、
あっという間にミドルメディアで熱量が高まり、
マスのニュースへと広がりました。

つまり、Webとマスが、
「1つの情報コンテンツのムーブメントをつくる」
という目的でうまく噛み合ったとき、爆発的な力を発揮することは、
もう間違いないと言って良いでしょう。

ただ、その「スキーム事例」がないのです。
単発単発でヒットコンテンツは生まれていますが、
スキームとして計画されていたもの、単発ではなく続くものは
なかったように思います。

新旧メディアの対立関係はもう限界に来ている感がしてなりません。


・・・ということで、
今年は、その関係が、dissilientして、
その延長にひとつの「スキーム事例」ができるのではないか?
と考えています。

例えば、先に述べた「着うた」問題もその好例に転じる可能性を
持っていると思いますし、
YouTube、mixi、モバゲー、(恋空を生んだ)魔法のアイランド、Wii
などもそれぞれに可能性があると思っています。


で、なぜ、
dissilientなんて言葉を使ったのか?

ということですが、
正直、「スキーム事例」とまで言い切れる明確な何かは
まだ今年は出てこないのではないか?
と考えているからです。

というか、
その「スキーム」が出来る前に、
「圧倒的な爆発的ヒット事例」
が必要だと考えていて、それを「スキーム化」していく
作業になると思っています。


なので、その(爆発する)イメージを表現するのには、
dissilientという言葉がピッタリだと思っています。


まとめると、
今年は、新たなスキームをつくる契機となる
dissilientが起こる年
だと考えている、ということです。
(また、それを何かひとつ起こせれば、とも考えています)

今年もLife2.0を何卒よろしくお願い申し上げます。
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コメント
この記事へのコメント
今年もよろしくです
うめさん、年賀状ありがとうございます。
ブログ関係者には必読図書かな?と思って「ウェブ進化論」を読むことにしました。
ってか、今貧乏なので図書館に取り寄せ頼んでます(^^;)
頑張って読むぞ~。
2008/01/10 (木) 18:23:08 | URL | ayako #-[ 編集]
いいねー
『ウェブ進化論』オススメですよ。
Googleの見方とか変わると思うよ。
良かったら読後の感想きかせてねー。

では、今年はそのままどっぷりとWebの世界に浸ってみてくださいなw
2008/01/11 (金) 06:59:52 | URL | うめ #-[ 編集]
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※01は前回のエントリーのつもりです。 まずは前回のエントリーの補足から。 「今年は、新たなスキームをつくる契機となる dissilient(具体...
2008/01/09(水) 16:38:59 | Life2.0
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